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東京電力パワーグリット

電柱の活用法 3 電柱番号を知れば役立つことも! 全ての電柱番号がついている意味

前回は電柱の活用法1として、電柱の役割と電柱広告についてお伝えしました。

電柱の活用法1   地域の皆さんに電気を安心、安全に届ける電柱の意外な活用法

電柱の活用方法2  電柱広告とは?電柱広告の申し込み方法と費用

電柱の役割について少し振り返ってみたいと思います。

電柱


※イメージ

1. 電柱の種類

街で見かける「電柱」は、電力会社が供給する電力を消費地まで分配するシステムや、通信会社が通信サービスを維持するための通信ネットワークの一部を担っています。
そのため、用途に応じてさまざまな部品が取り付けられているのです。
電柱のそれぞれの役割についてお伝えいたします。

1-1. 電柱の役割と機能

電柱には

・電力柱
・電信柱
・共用柱

の3種類の種類があります。

・電力柱
各家庭に電気を供給するための電線が架かっていて電力会社が所有する

・電信柱
電話やケーブルテレビ、インターネット回線などの通信線を運ぶもの。通信会社が所有する。

・共用柱(きょうようちゅう)
電線と電信線の両方が架かり、電力会社と通信会社が共同で所有している。

1-2. 電柱のしくみ

日本の電力柱には6600ボルトの電圧の電気が流れている高圧配電線は上方に、100Vまたは200Vが一般的な低圧配電線はその下に張られるのが一般的です。
また、電柱に設置されているバケツ状のものが柱上変圧器で、高圧線からの入力を低圧に変換して出力しています。

通信会社のケーブルは電信柱に架けられます。歴史を紐解くと電力柱より電信柱のほうが古いといわれています。

電柱が用途にかかわらず「電信柱」とよばれることが多いのはそのためです。
本来、固定電話の通信ケーブル用に設置されていましたが、インターネットが普及すると高速接続のための光ファイバーケーブルの支持体として使われています。

なお、都市部では同軸ケーブルなどによるケーブルテレビの配信や業務向け音楽有線放送にも用いられていることがあります。

電線


※イメージ

1-3. 共用柱とは?

住宅密集地などでは、電力柱と電信柱を別々に立てるスペースがないことがあります
その場合は、「共用柱」と呼ばれる、1つの電柱で電力用途と通信用途の両方の役割を担うのです。

なお、電柱の所有者は電柱ごとに貼り付けられた設置者と設置年、及び高さが記載された「プレート」により判別できます。

共用柱には電力会社と通信会社の2つのプレートがありますが、下に貼られているほうが所有者です。
ちなみに、見た目が非常に乱雑に感じられることがあり、街並みの美しさという点から電柱の存在が議論の対象になることがあります。

2. 電柱番号とは?番号のつけ方にルールはあるの?

2-1. 電柱番号は電柱の住所

電柱には電力柱、電信柱、共用柱かにかかわらず、すべてプレートが付けられています。表記の仕方は必ずしも統一されているわけではありませんが、プレートには漢字やカタカナ、数字、アルファベットなどを組み合わせて番号が付けられています。

番号はその電柱固有のもので、ひとつとして同じものはありません。
つまり、番号がわかれば電柱がどこに立っているのかもわかる、いわば住所なのです。

2-2. 電柱番号のつけ方は?

電柱番号は電柱を効率的に保守管理するためのものでもあり、区域名や路線名などが入っていることが多いです。
ほかにも場所を把握しやすいものとして、駅や公園名などの公共施設、寺社仏閣の名称などが使われていることもあります。

実際には「区域名+番号(番号&アルファベット)」という表記が多くみられます。
アルファベットでは左右を示す「L」「R」、東西南北を示す「E」「W」「S」「N」などが使用されることの多い文字です。

左右は「左」「右」など漢字で表記されているところもあり、メイン路線に立つ8番目の電柱から右に1本目の電柱なら「8/右1」のように番号を振っている例もみられます。

路線を基準に番号を振っている場合、宅地開発が進んでメイン道路から奥に道路が入り組んでいくと、「8/右1/左1/右1」のように表記も増えていきます。
ただし、電力会社によって決め方はまちまちです。ほかにも、地図上のマスごとに「画・区・図」を決め、さらに細かく番号を振っていく方法を取っている電力会社もあります。

電柱番号


※イメージ

3. 電柱番号を調べる方法は?

3-1. 電力会社のシステムやソフト

各電力会社では、独自に電柱番号を検索できるシステムやソフトなどを開発し、公開しているものがあります。
たとば、パソコン上で電柱番号を入力すれば電柱位置座標計算ができるソフトや、電柱位置情報提供サービスなどです。

また、電柱の位置をマップに反映させ、公図と重ねたり、ストリートビューで確認できたりするシステムの運用をはじめたところもあります。
ただし、個人でも利用できるサービスがあれば、法人向けにしか展開していないサービスもあります。

また、サービスを行っている電力会社の管轄内だけの電柱に限られている場合もあるので、利用する際は活用したいエリアをカバーしているかどうか注意が必要です。

電柱番号


※イメージ

4. 電柱番号は場所の特定やルート選択にも活かせる!

電柱番号は1本1本固有の番号ですから、番号さえわかればどの電柱がどこに立っているのか把握できます。
正確な場所を知ることができるため、実は日常生活のさまざまなところで活用されています。

4-1. 位置特定ができる

自分のいる場所を伝えたい場合、自宅など住所がわかっていれば伝えるのは簡単です。
また、緊急通報などでは、固定電話なら場所を特定することが可能です。

しかし、出先で事故や事件が起こって警察や消防に通報しようと思ったとき、馴染みのない場所では正確な住所を伝えられないこともあるでしょう。
「〇〇近くのこの場所」と大まかな場所を通報しても、本人の意図した場所が聞き手に正しく伝わるとは限りません。

方向がズレているかもしれませんし、距離の感覚も人によって違いがあります。
特に、周囲に目印となる建物がないような山間部は場所を伝えるのが難しいです。

そのような状況では、近くにある電柱の番号を伝えることで正確な場所がわかります。

4-2. カーナビにも活用

カーナビでは目的地を設定するのに施設名や電話番号などで検索するのが一般的でした。

しかし、2018年には業務用カーナビとして電柱や道路照明、マンホールなどに付けられている固有の番号を入力することで検索できるシステムが開発されています。

番号を入力するだけで、渋滞予測にも対応しながら目的地までの最短ルートを選定してくれます。
また、幅・高さ・重量をはじめとした車両の寸法や、普通・中型・大型などの車種、危険物を搭載しているかどうかなどの車両情報を設定すれば、車両情報を踏まえたルート探索も可能です。

4-3. 電柱の位置情報を素早くマップに表示できるシステム「アットサーチ」

東京電力グループでは電柱番号を調べるためのシステムを展開しています。

「アットサーチ」は、東京電力管内の電柱位置をGoogleMap上に表示し、ストリートビューやナビ機能と連動させることで、電柱付近の状況確認や電柱へのナビゲーションを簡易にできるようにしたシステムです。

このシステムは電柱に限らず、緯経度情報さえあれば何でもGoogleMapに表示することができます。

道路や河川、建物などの情報が含まれているもともとの地図データに電柱情報を加えることで、ロードサービス等での通報者の位置特定もしやすくなるでしょう。

そうすれば、作業員が迷わず通報者のもとに駆け付けることが可能です。
また、電力会社の電柱を借りて通信ケーブルや電灯などの設備を設置している会社の場合、位置データを取得しておくことで設備管理に役立てることもできます。

電柱番号


※イメージ

詳細はこちら
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アットサーチ

5. 電柱位置情報を活用しませんか?

電信柱ごとに住所があり、それを使って現在位置を特定することができるサービスがあります。
このサービスを使うと、警察や消防署などの通報者の位置特定や、通信事業者の設備投資計画・既存設備管理などに役立ちます。

5-1. 電柱位置情報データご利用事例

・警察、消防での位置特定
警察や消防の通報者の位置特定の情報源として電柱位置情報データを利用

・通信事業者さまの設備投資計画・既存設備管理
ケーブルの敷設ルートやアンテナ設置位置の選定、設計・工事の施工管理、施工後の設備の維持・管理に利用

電柱番号


※警察・消防の利用シーン (イメージ)

5-2. こんなお困りごとを解決します!

・設備管理図面を作成する際の地図ベースがほしい
・電柱の位置情報が載っている地図がほしい
・所有している地図データにプロットする電柱位置がほしい

電力会社が管理している電柱位置情報データを様々な用途に合わせてご利用いただけます。

電柱番号


※ 通信事業者の利用シーン (イメージ)

詳細はこちら
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全国電柱位置情報データ 

6. 知っていれば日常生活にもさまざまな業務にも活かせる電柱番号

街中で当たり前に見ることができる電柱には固有の番号が付けられており、同じ電柱番号は存在しません。
それは電線が架かる電力柱も通信線が架かる電信柱も同じです。

つまり、電柱番号さえわかれば場所が特定できるのです。電柱番号が固有のものだということを知っていれば、日常生活で緊急事態が発生した際、正確な場所を伝えるのに役立ちます。

また、電柱番号を利用した位置情報サービスの展開やナビへの応用なども、すでに実用化が進んでいます。

私たちの生活の身近な存在である電柱をこれからもっと便利に活用していきたいですね。