電柱の活用法 1 地域の皆さんに電気を安心、安全に届ける電柱の意外な活用法
皆さんの生活にとって電気はなくてはならないものです。
生活に必要な電気を安全に確実に届けるために電柱は存在します。
街中で当たり前のようによく見かける電柱ですが、同じように見える電柱でも
実は種類が分かれていて、それぞれ役割が違っています。
その他、電柱には意外な活用方法があったりします。
この記事では3回に分けて、そもそも電柱とは何か、その役割と活用法についてお伝えいたします。
※イメージ
1. そもそも電柱は1種類じゃない!?素材もさまざまな電柱
一般的に「電柱」と呼ばれているものでも、実は様々な種類があるのをご存知でしょうか?ここでは電柱の3つの種類について詳しくお伝えいたします。
1-1. 電柱と呼ばれているものは主に3種類
街を歩いて普段から電柱を目にしていても、特に電柱番号に注目したことがないという人もいるのではないでしょうか。
また、そもそも電柱番号以前に、電柱が3種類あることを知らない人もいるかもしれません。
一見同じように見える電柱でも、実は持ち主や役割が違っています。
その1つが「電力柱」です。
電力柱は各家庭に電気を供給するための電線が架かっており、電力会社が所有しています。
2つ目は電話やケーブルテレビ、インターネット回線などの通信線が架かっている「電信柱」です。
電信柱は通信会社が所有しています。
3つ目は電線と電信線の両方が架かり、電力会社と通信会社が共同で所有している「共用柱」です。
1-2. 電柱の素材は?
素材についてはコンクリートでできた電柱が最も一般的です。
しかし、なかには木材や、鉄鋼が原料で軽く、輸送しやすい鋼管柱もあり、用途や設置場所の環境などによって適切な素材の電柱が選ばれています。
1-3. 電柱以外の柱にも管理番号がある
ちなみに、電柱以外にも街の中を見渡せば電柱以外にさまざまな柱が立っています。
たとえば、信号や道路交通標識、案内標識、消火栓標識、防犯灯などです。
これらの柱にも警察や消防署、国や地方公共団体など、所有している管理者によってそれぞれ番号が付けられています。
また、電柱には電線や通信線が架かっているだけではなく、信号や防犯灯なども一緒に付いていることがあります。
こうした公共性の高い設備については、「共架」という形で電力会社などの所有者に申し込み、認められると設置することが可能です。その場合、共架した防犯灯などの設備の番号も付いています。
2.電柱の様々な活用法
電柱には先ほどお伝えした
・電力柱
・電信柱
・共用柱
3種類の役割があります。
それぞれ電気や情報を安全に確実にお送りする役割がありますが、
さらに電柱には様々な活用方法があります。
次の章からは電柱の活用方法についてお伝えいたします。
3. 電柱を使った集客方法
街中を歩いていると目に入ってくるのが電柱広告です。
ドライブをして目的地を探すときにも電柱広告が道案内に役立ったりしますね。
集客方法にもさまざまな手段がありますが、手軽に設置できて一定の集客効果が見込めるのが電柱広告です。
この記事では、そんな電柱広告についてどんな種類があるのか、費用はどれぐらいかかるかなど詳しく解説していきます。
いい集客方法はないかと探している方はぜひ参考になさってください
4. 電柱広告とは?概要と法的な規制について
電柱広告は電力会社や通信業者の電柱に掲載できる広告のことをいいます。
医療クリニックや整体院、幼稚園など、その地域でサービスを行っている事業所や企業が電柱広告取扱業者と契約することによって広告を掲載しています。
電柱は基本的に30メートル間隔で設置されているため、サービスの周知とあわせて道案内もできるのが電柱広告の特徴です。
電柱に掲載する広告は法律や条例によって規制されており、利用できる色やサイズに制限があります。
東京都であれば屋外広告物条例によって電柱広告が規制されています。
条例上で注意しなければいけないのは
・あくまでも誘導目的であること
・使用できる色は4色まで (東京都のみ)
などです。
このように表示には一定の制限がありますが、電柱広告取扱業者に依頼すればデザインや使える色の範囲内で電柱広告を製作してくれます。
基本的なデザインとしては自社のロゴ、名称、道案内の矢印と掲載地点からの目安距離になります。
規制で許可されている範囲内であれば、自社サービスを宣伝する文言を掲載することも可能です。
電柱広告は各条例・法令に基づき法的手続きを行うことで公道に掲載できる唯一の広告になります。
法的な手続きは電柱広告取扱業者が代行してくれるのが一般的です。各種法的手続きを経ないで掲載すると法律違反になるので注意しましょう。
※広告の主な種類(東電タウンプランニングより) (イメージ)
5. 電柱広告のデザインは2種類
電柱広告のデザインは主に「掛広告」と「巻広告」の2種類になります。
掛広告は歩道から3.5メートル以上に設置される電柱から突出した電柱広告です。
目線より高い位置に設置されているため広告の視認距離が長く、車を運転しているドライバーからも見えやすい位置になります。
掛広告は遠くにいる歩行者からも認識できるのが特徴です。
巻広告は地上から1.6メートルの高さに設置される電柱に巻き付けるタイプの広告になります。
歩行者の視線の高さと同じなので日常生活で自然と目に入る場所に設置されます。
道案内として設置すれば効果を発揮するのが巻広告です。
電柱広告は設置したい場所や目的によって最適なデザインが異なります。広告を出す意図を明確にして最適なデザインを選ぶことが大切です。
※さまざまな巻広告(イメージ)
6. 電柱広告のメリットと掲載する上での注意点
電柱広告のメリットと掲載する上での注意点を詳しくお伝えいたします。
6-1. メリット
電柱広告の一番のメリットは「誘導案内ができる」という点です。
クリニックや店舗、会社が立地的に分かりづらい場所にある場合、電柱広告を掲載することで店舗まで顧客を誘導することができます。
特に、道が入り組んでいるような立地の場合、場所が分からない顧客にとって電柱広告があるかないかは大きな差になります。
電柱広告には店舗の詳細情報や道順が分かるQRコードを掲載することも可能です。
道が分からない顧客が電柱広告を見てQRコードをスマホで読み込めば、その地点からの詳しい道順を表示させたり、自社サービスの詳細を表示させたりすることができます。
その他にも、営業エリアの告知に利用したり自社サービスや場所の周知に利用したりできるのも電柱広告のメリットです。
道路上に365日常設されるため、リアル媒体として自然と自社の存在を知らせることができます。
また、他の広告手段と比較しても手頃でリーズナブルな料金なのも大きなメリットです。契約は看板1個から可能なので、予算に応じて電柱広告を掲載することができます。
6-2. 掲載する上での注意点
一方、掲載する上での注意点としては「広告効果が立地に左右される」「人通りの多いエリアには空きが少ない」という点です。
電柱広告は設置する場所の人通りの多さによって広告効果が大きく左右されます。
人通りの多いエリアでは安価なコストで自社サービスの周知ができる反面、人通りの少ないエリアでは広告効果が薄れてしまいます。
そして、人通りの多いエリアの電柱にはすでに他社の電柱広告が掲載されている場合も多いのが現状です。
電柱広告を掲載する際は設置エリアの人通りや人目に付きやすいスペースを確保することがポイントです。
7. 電柱広告を利用して新しい顧客を呼び込もう!
電柱広告は比較的安いコストで掲載できる広告の1つです。
特に、立地的に顧客に場所が分かりづらい店舗を構えている経営者の人には、道路上に365日常設されるリアル媒体として効果的な広告手段になります。
QRコードを掲載した電柱広告であれば地域住民に対して店舗の詳細を伝えることも可能です。
人通りが多いエリアに掲載できれば十分な広告効果を発揮してくれるでしょう。
「集客に困っている」「道が分かりづらいと言われる」という悩みを持っている人はこの機会に電柱広告を検討してみてはいかがでしょうか。
次回は電柱広告の費用と実際の申し込み方法と手順、そしてさらなる電柱の活用法をお伝えいたします。